CLO/MD to UE LiveSyncの概要

CLO 3D

CLOとMDの新しいアップデートというかプラグインが出たので概要と所感だけ書いておきます。

その後、詳細が出たので設定方法と使い方は別の記事で書いています。

公式のページはこちら

ページTOPを見ると、CLO/MDからワンクリックでUnreal Engine5に持っていける機能のようです。

次の画面を見てみます。こちらのデモと文章をみると、CLO/MDからUE5へのデータ送信が簡単になり、リアルタイムで調整を行うことが出来るとのこと。CLO/MDとUEでは服の見え方が異なるので、CLO/MDの変更や調整を同時に確認できるのは大きいのではないかと思います。

更に次のデモを見ると、UEのメタヒューマンに衣装を着せ付ける工程が簡単になりそうです。この機能を使いこなせるなら、CLOアバターでは物足りなかったという人に朗報となりそうです。メタヒューマンはCLO/MDに持ち込む必要があります。

これまではCLOなどで作った衣服のアニメーションデータはAlembic(拡張子abc)などを使いUEに持っていく必要がありました。そういった作業工程が大幅に変わるかもしれません。

CLOや Marvelous Designerで行うのと同じようにUnreal Engine5でファブリックをマテリアルとしてカスタマイズできるようです。色の変更や、各種マップのパラメータを調整できるようです。視覚的に優しいUIになり、UEに慣れていない人でも使いやすくなるのではないかと思います。

一番下にデモ動画がいくつかあります。UEで地形や背景を作り、CLO/MDの服データを入れてレンダリングしているものだと思われます。広告などで使うのもかなり良いのではないでしょうか。

注意点

The initial versions of LiveSync are functional on Windows, and LiveSync will also work on macOS in later versions of LiveSync.(CLOのHPより)

現在、macOSではサポートされておらず、Windows機のみで機能するようです。

CLOの場合、7.3.240と互換性がある。とのことなのでバージョンアップしていない場合、この機能は使えないようです。

MDの場合、2024.0で使える機能です。以前の買い切り型のものなどでは使えないということだと思います。

操作感などについては順次調べてみますが、CLO/MDからのデータ展開や利用の幅が広がりそうです。


設定方法はこちらの記事をみてください。現在、公式では英語のみで説明されているので日本語表記で解説しています。

使い方の基本はこちらので説明しています。気になった方は見てみてください。