CLO 3Dに入っているアバターの使用上・商用利用の注意

CLO 3D

CLOに最初から入っているアバターは幾つかありますが、商用利用する際には注意事項があります。
禁止されている内容を知らずにつかっている人もいますので、要点をまとめてみます。

結論:CLOアバターは「そのままでは」商用利用できない

無断で使うと訴えられる可能性があります。画像や動画に出力した場合もそうですし、作った服の3Dデータ(OBJやFBXなど)を販売する際にアバターを含めることもできません。

利用規約

利用規約 https://www.clo3d.com/ja/legal/terms-of-service

7.4 CLOの初期設定アバター、の項目に書かれています。アバター以外の規約も確認しておくと安心です。

規約の全てに目をとおして完全に理解している人は少ないのではないでしょうか。筆者も製品説明書などは読まずに使ってしまいます。

どうすればアバターを商用利用できるのか

アバターを含めて画像などを商用利用するには以下の2パターンどちらかを選択しなければなりません(詳細は利用規約をご確認の上、不明点があればCLOに問い合わせください)

1.CLOに対してロイヤリティ料金(アバター1体当たり3,000ドル)を支払う

同意を得たうえで、3,000ドル(約45万円)を払えば、動画などの成果物にアバターを含めて商用利用できます。支払えばすべてのアバターが自由に使えるわけではなく【1体当たり3,000ドル】という点がポイント。

求めるクオリティ次第ではありますがオリジナルアバターを外注して1体作ってもらうのも手です。アニメーション作成などの用途を考えブランディングしていきたいのであればオリジナルアバターを作った方が良いという場合も出てくるでしょう。

ただし、今後CLOのアバター種類が増えて他ソフトへの互換性が高まる・便利な機能が追加されるなどがあれば、ロイヤリティを支払うということも選択肢のひとつになるかもしれません。

2.帰属表示する

帰属表示をすることで商用利用することが可能です。

Avenir Nextフォントを持っている場合

フォントサイズ10のAvenir Nextフォント、カラー323236で属性表示をすればアバターを、画像などの成果物に使うことができます。

 CLO Virtual Fashion, Inc. owns all rights to the avatar displayed.
 https://www.clo3d.com

上記の文字を画像などに埋め込めばOKということです。動画教材であっても下図のように属性表示します。
下図は私が作った動画教材の一部です。

色指定があるということ、Avenir Nextフォントは有料のフォントだという事に注意が必要です。

Avenir Nextフォントを持っていない場合

表記するために有料のフォントを買うのが厳しい場合、Google フォントのPoppins Fontで代用可能です。
https://fonts.google.com/specimen/Poppins
同じく フォントサイズ10、カラー323236 を使う必要があります。

こちらのフォントでも問題ないということはCLOから正式に回答を得ています。
上図と同じように文字を入れるようにしてください。

CLOのプリセットアバターを使わない場合

外部からアバターをCLOにインポートした場合や、作成した服データのみの表示の場合、制限されることはありません。帰属表示は不要です。

まとめ

CLOアバターを商用利用する場合、規約違反により賠償金を支払わなければならないことは避けたいところです。

どのようにアバターを使うのか、服だけを表示させるようにするのか予算や展開したい方向性に合わせて検討してみてください。


利用範囲など判断で迷うことがあればCLOに直接確認したほうが確実です。気になる事があれば公式に問合せしてみてください。