アパレル3DCADソフトの違い・値段など

アパレル

今回はアパレル3DCADソフトの違いについて筆者自身が試した経験や、導入を検討していた企業担当者から聞いた話などを交えて書いています。

内容は服の型紙を利用し、布の物理計算をするソフトに限定します。

これから導入を検討したいという場合や、どんなソフトがあるか知っておきたいという場合にお役に立てる内容です。

現在日本での選択肢は4つのソフト

現在のバージョンではどのソフトも買い切り形式はなく基本的にサブスクリプション形式での契約となっています。

CLO https://www.clo3d.com/ja/

Marvelous Designer https://marvelousdesigner.com/ja

CLOとMarvelous Designer(以下 MD)は異なるソフトですが姉妹ソフトでありUIなども似ているため、今回は1つにまとめます。CLOとMDの違いについては別記事を参照ください。

正確な数値は公表されていませんが、この2つを合わせると現在日本では1番シェアが高いアパレル3DCADソフトだと思います。

CLOの利用料金は個人や企業など複数のプランが用意されています。また両方とも年間契約にすることで割引が適用されます。学生と個人契約の場合はCLOと直接契約します。

ドル払いなので為替の影響を受けます。円高の時に年間契約できれば少しお得です。

CLO企業プランの日本代理店はユカ&アルファです。https://yuka-alpha.com/clo/
企業での契約の場合、年間100万円/台(税別)です。複数台契約している場合、かなりの費用になります。

MDは学生プランがありませんが、CLOよりも機能が少ないということもあり(逆にMDにしかない機能もあります)ソフト利用料金が押さえられています。特に企業プランは料金差が大きくなっています。

CLOに限らず、CG関連ソフトの多くは企業版と個人利用で料金差があることがほとんどです。

Browzwear https://browzwear.com/products

現時点では日本でCLOの次に導入率が高いソフトだと思います。

個人プランはありません。実際に触れてみたい場合、企業で導入しているところかアパレル専門学校などに設置しているところをさがす必要があります。日本の代理店は株式会社アベイルとなっています。
https://www.avail-corp.com/products/browzwear/

筆者は半年間くらい某企業経由でつかう機会がありました。ドレープが滑らかに表現されるという印象が残っています。ただ、UIやアバターの回転方法が独特で苦戦しました。アバターなどへの布の配置方法も個性があるため、服の縫い合わせや縫製知識がないと使いこなすまでに時間が掛かるかもしれません。

一方、液タブなどペン操作の相性は良いソフトと感じました。

OPTITEX https://optitex.com/

個人プランはありません。筆者が知る限りでは日本でのシェアはまだ大きくなく、情報もあまり出回っていません。日本代理店はエイプロス株式会社です。 https://www.a-pros.co.jp/product/3d_cad/

Style3D https://www.linctex.com/

日本代理店はFMBになっています。こちらの記事を参照ください。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000071713.html
現時点(2024/4月)では、企業版のみ日本で展開でされているようです。料金プラン等は公表されていませんが、CLOよりも若干安く設定されていると聞いています。

個人契約プランはまだ展開されていません。
以前は体験版を3カ月使うことができましたが、現在は1カ月に短縮されています。
ダウンロードはこちらのサイトから

CLOとMDの関係のような、Style3D Atelierでは個人プランと個人プランのプロVerが追加されていました。期間限定で利用制限はありますが、まずはこのソフトを使って慣れてみるというのも手です。

CLOと非常に似たUIになっておりショートカットもほぼ同じです。CLOかMDを使いこなせるのであればstyle3Dにはすぐ慣れると思います。
CLOとstyle3Dの違いについては別で記事を書いています。

どのソフトを選ぶべきか

個人の趣味として使いたい・フリーランスで仕事をする場合、契約プランの関係上でCLOかMDしか選択肢はありませんでしたが、Style3D Atelierにも個人プランが登場しています。CLO、MD、Style3D Atelierのいずれかを選択できます。

企業内で使うことを検討している場合、導入担当者がそれぞれのソフト会社に問い合わせをして1度触ってみたりデモを見せてもらうと良いと思います。企業の風土やリソースによってどのソフトが良いのか悪いのかは分かれますし、最終的に何をアウトプットしたいのかによって選択するツールは変わるはずです。

各社、競合ソフトの良い所をとりいれる動きもあるので、各ソフト間の機能差は減ってきている傾向にあります。より開発スピードが速い(更新やバージョンアップが速い)ソフトに注目する、というのも考え方のひとつです。

また、他のソフトウェアなどと連携することを想定しているなら、データの受け渡しのアドオンなどが豊富かどうかも考えておく方が良いでしょう。

学習用のコンテンツ量で決めるというのもひとつの指針になります。各社ともに使い方・操作方法などのサポートはありますが、基礎的なソフト操作だけでは出来ないことも多いためです。何も情報がないまま試行錯誤するためには多くのコストをかける必要があります。中長期的にコストをかけられない場合は、発展・応用の使い方を試している人がいるのか、情報がすでにあるのかということは重要だといえます。

まとめ

気になるソフトがあれば、まずは実際に動かしてみることをオススメします。デモで使わせてもらえる場合もありますし、無料トライアル可能なソフトもあります。

CLOには30日間の体験版があります。気になる場合、体験版をダウンロードしてみてください。体験版の期間を無駄にしないようにダウンロードする前に必要な準備を済ませておくようにしましょう。