CLOの新verである2024.0のアップデートがきました。
これまでのようなナンバリング(ver7.3など)ではなく西暦が名称に付くようになったようです。
多くの変更が入りましたが、その中でも特に気になったものについて書いていこうと思います。
ニットデザイン
主要機能として打ち出している機能の1つです。これまではニット表現が強いとはいえませんでしたが、強化されました。糸の太さや編み方、糸色の数など調整可能です。
糸の隙間などは透過の設定がされているため、この機能を使うとPC性能次第ではかなり重くなることがあるようです。またこのテクスチャは恐らく書き出せないので、CLOでレンダリングまで終わらせるための機能だと思います。
インターフェイスの変更
UIやフォントの種類が変わっています。MDとCLOを足して2で割ったような印象を受けました。極端な変更ではないので、これまで使っていた人が迷うようなことは無いと思います。
また以前のVerでは、右上にアカウント名が出ていたのですが(赤枠の壱です)、2024.0から表示されなくなりました。個人的には結構嬉しい変更です。
四角メッシュ形状の精度向上
四角メッシュを選択した際に、以前よりも並び方が整然としている場所が増えました。
場所やパーツによっては以前と変わらないような部分もあります。
style3Dに近くなったという印象を受けました。
風アニメーションの配置数追加
風の発生源を複数配置できるようになりました。これにより、布に特殊な揺れをつけることができそうです。アニメーションレンダリング時に操作すれば表現豊かな動画を作れるようになりそうです。
両開きファスナーの追加
両開き(逆開)ファスナーの設定が追加されました。これまでのverでも特殊な作り方をすれば両開きにできたのですが、この機能追加により作成が楽になります。
両開き(逆開)を使うことで、服に独創的な形状を持たせることもできるので、現実的では無い服表現にも使えそうです。
サムネイル保存
データを保存した際、CLOのアイコンではなくデータのサムネイル表示されるように変わりました。CLO以外のアパレル3DCADソフトでは実装されていた機能だったので、いつか変更されそうだと考えていましたがついにきました。
データを開かなくても中身が分かるため作業効率が上がります。サムネイルは3D画面の向きで変わるので、サムネイル表示させたい方向で保存するのが良いかと思います。
これまで通りPNGのサムネイル画像も一緒に保存・生成されるのですが、これは正直不要なので今後のアップデートでPNGを生成するかどうか選択式になると良いなと思っています。
過去verのデータはサムネイルの解像度が粗くなっている場合があります。
そういう場合は、一度データを開いてから保存すれば更新されます。気になる方は試してみてください。
グラフィック外周線トレース
グラフィックの外周線を内部線に変更できるような機能が追加されました。
内部線として取り込めるという事は、グラフィック形状のパーツを容易に作れるようになるということでもあります。また、グラフィック扱いとして型紙を持ち込み、パーツに切り抜くという使い方も出来ると思います。
GIF動画作成
GIF動画を作成可能になり、GIFの背景を透過させることも出来ます。
MP4動画の方が汎用性は多いため、GIFの用途をどう設定・想定して追加したのかは不明です。
ランディングページの一部にループアニメーションを載せておくという場合などに使えるかもしれません。
さいごに
2024.0の日本語版ウェビナーは、2024年4月3日に開催されています。
YouTubeのアーカイブで確認してみてください。