パタンナーの転職方法7選とそのメリット・デメリット

アパレル

パタンナーとして転職を考えた時、どのような方法・選択肢があるのかについての記事です。体験談や知人から聞いた内容も含めているので、他にはない方法も入っているかもしれません。7つの方法を例に上げました。想定されるメリット・デメリットも合わせて書いておきます。転職方法や可能性を知らないと調べようがないので、参考にしてもらえばと思います。

内容は日本国内に限り、都市近郊に限定される話も入っています。
ある程度の実務経験があり、パタンナーとして即業務可能なスキルがあるという前提で話を進めます。

求人サイトで探す

WEB検索すると数々の求人サイトが出てきます。総合的な求人サイトもあれば、アパレル求人を専門的に取り扱っている転職サイトもあります。

専用アプリやLINEからの通知などを提供しているサイトもあり、希望求人や連絡・通知を見逃さないような工夫もされています。とりあえず何か動いてみたい・調べてみたい場合には便利です。

メリット

・求人数が多く、検索条件の絞り込みなどカスタマイズできる

・サイトということもあり、24時間いつでも好きな時に求人を探せる

・調べるだけに留めておくなど、ペースを自分で調整しながら動ける

デメリット

・求人数が多すぎるため、探しだしたり比較・選定するのに時間が掛かる

・明確な目的や基準を持っていないと、どの求人が自分にとっていい所なのか分からなくなる

・自分から行動するのが苦手だと、いつまで経っても進まない

紹介会社に登録

転職エージェントとも言われます。パタンナーはこの方法で転職している割合が一番多いのではないかと思います。求人サイト同様いくつもの紹介会社があり、30代以上などターゲットに合わせて特化しているところもあります。アパレルの求人のみを専門的に扱っている会社もあります。

パタンナーの転職を考えるのであれば、アパレル専門の会社に登録する方が良いと思います。求人数に違いがありますし、エージェントの方がアパレルの職種や業界慣習などの知識を持っており、話が正確に通じやすいことがあるためです。

メリット

・担当者が付いてくれて、対策や応募したい会社への連絡などサポートしてくれる

・ヒアリング後、希望条件に合う募集を提示してくれるので選定する時間ロスがない

・中堅以上の会社に強い・非公開求人があるなど、募集している会社と強いコネがあり転職が有利に進むことがある

デメリット

・企業側に手数料が発生するため、転職で年収を上げるのが難しいことがある
(企業は転職者に支払う年収の25~35%を紹介会社に支払う。割合は各社異なる)

・希望しない案件を勧められることがあり、自分のペースで進めにくいことがある

・ゆっくり考えたい、求人だけ見てみたいという場合には向かないことがある

企業HPなどから直接応募

企業HPを見に行くと、多くの会社では【リクルート】というバナーやページがあります。そこで企業理念だったり、社長を含めた社員からのことばや、現在募集している職種などを見ることができます。

その中に応募ページや問い合わせ先を経由して、直接応募する方法です。

メリット

・企業側は手数料が掛からないため(サイトの運用コストはかかる)その分だけ待遇交渉の余地がある

・応募者の意欲・熱意を感じられやすいため、面接まではこぎつけやすい

・求人サイトなどには掲載されていないレア情報に先にアクセスできる可能性がある

デメリット

・交渉などすべて自分で行う必要がある

・年収などの待遇が明記されていない場合があり、合格して初めて分かるということもある

・企業によってはサイト自体が無く直接応募できないことがある

紹介・推薦

いわゆるリファラル採用と呼ばれるものです。アパレル業界では事例が多くないイメージですが特定のスキルや役職・実績のある人を会社に招き入れたい時、各所のつながりを持っている人や、業界に顔の広い人などに相談し紹介してもらうことがあります。

単に紹介するのではなく、双方の要望・意見やスキルを仲介者が確認・検討したうえで最初はカジュアルに話が進むことが多い印象です。

メリット

・お互いに表に出せない情報を得られる

・双方が希望する条件へのマッチング度が高く安心

・職務経歴書などの提出が免除されスムーズに採用検証が進むことがある

デメリット

・紹介者・推薦者との繋がりがすべて

・紹介者・推薦者に負担がかかる(企業側が何らかの対価を払う場合もあり)

・紹介者・推薦者への配慮などからマッチング度が低くても断りづらくなる懸念がある

直接勧誘

採用担当者から直接応募を促されたり、経営者・取締役などから直接勧誘され入社まで至ることがあります。いわゆるヘッドハンティングです。

SNS等で作品をアピールできていたり、業界内での評判を聞いて声がかかることもあります。
割合としては多くありませんが、競合もしくは協力関係にある会社から勧誘される人材もいます。

メリット

・採用までの幾つかのステップ短縮が確約されているため、転職活動に使うコストが減る

・スキルや性格などのマッチング度は高く、得意なことを仕事にできる

・条件面など交渉しやすく良い待遇が期待できる

デメリット

・契約内容などをちゃんと詰めておく必要がある

・途中まで話が進んだときに断りづらい

・企業側の情報を得られないまま判断しなければならない場合もある

SNSで探す

XやInstagramなどSNS上で採用募集を投稿している会社にDMなどで直接応募する方法です。Discordなどのコミュニティ上で募集がされていることもあります。

その他、採用系SNSと呼ばれるようなサービスも展開にされているので、そこを経由して探したり応募・転職する方法もあります。

メリット

・最新の求人情報や業界情報をいち早く入手できる

・企業との交流を通じて、情報収集できたり人脈が広がる場合がある

・採用までのスピードが速いことが多い

デメリット

・募集内容の信頼性が担保されていない場合もある

・相場にくらべ報酬面で安く設定されていることが多い

・正確な情報かどうか、募集内容に扇動されないよう判断する必要がある

オフラインの集まりでつながる

勉強会や交流会、セミナーなどオフラインで会場に集まった際に繋がりをもった人経由で、直接的・間接的に転職に影響を与えることがあります。

仕事の一部を手伝ってもらうような依頼を受けたり、短期的なスポット業務をお試しでやってみた繋がりでそのままその会社に採用となることもあります。

メリット

・企業担当者と直接交流でき、顔が見えているため安心感がある

・リアルな情報収集や人脈形成ができる

・採用担当者や決済権限者に直接アピールできることがある

デメリット

・開催頻度や場所が限られていたり参加に費用がかかる

・参加人数が多い場合、積極的に動かないとつながりが全くできない

・すぐに仕事につながるわけではなく徐々に広がっていく場合が多い

さいごに

どの方法にも良し悪しはあり、人によって合う合わないか明確に分かれるかもしれません。ただ、どの方法でも共通して重要なことはタイミングです。たまたま動いてみたときが最高のタイミングという奇跡はほぼ起こりません。

転職の意思がなくても少しずつ動いてみること良いことがあります。

・市場価値がわかる

・現在地が分かり目標を修正できる

・市場に求められているスキルがわかる

何を目指すか大切にしているかよっても変わりますし、無理に転職する必要はありません。ただ複数の選択肢を知っている・持っているうえで何かを自分で選んでいる状態が健全だと思います。

気になる方法があれば、いちど試してみてください。