CLOを本格的に始めてみたいが、どうやって学習するのが良いのか分からない。効率的に覚えるにはどうすればいいのか?という質問にお答えします。
先に結論からいうと、ご本人のベーススキルや時間や金銭的な余裕によって変わります。どの方法を選んだとしても一長一短です。
無料・有料の方法とそれらのメリット・デメリットを書いてみたいと思います。
無料の方法
WEBで使い方を検索する
CLOの公式をふくめ、Googleなどで使い方を検索する方法です。
・メリット
無料なので、金銭的なリスクや気持ちの負担が少なく済みます。場所を問わず学習可能です。
・デメリット
日本語で体系的に使い方の説明されている記事は余りありません。また、まだ学習が進んでいないときは、知りたい内容の名称が分からないなど上手く検索できないことの方が多いと思います。そのため、自分が知りたい内容を探しているだけでかなりの時間を使うことになってしまいます。
図解などが少なく文章メインで説明されている場合、初学者には向いていません。ソフトを開いてもどこにツールがあるのか分からないことがあるためです。
人海戦術
CLOを開いてみて、ツールやアイコンなどを片っ端から使い、組み合わせを試してみる方法です。
・メリット
アイコンなどの位置を覚えることが出来ます。無作為に試すことになるため、他の人が使っていない使い方を偶然発見することがあります。
失敗やエラーを多く経験することになるので、他の人に教える場合に役に立ちます。初心者のうちは予期しないようなエラーや操作をすることがありますが、それに対し上手く説明できるためです。
・デメリット
とにかく時間が掛かります。操作技術などは多くの場合、先人が試していることばかりです。経験の少ない個人が誰も試したことがないようなユニークな方法論を発見できる確率は低いでしょう。
掛け算に例えると9×8の結果を知るために、9+9+9+9+9+9+9+9を1回ごと足し算していくようなものです。仕組みを理解して結果・操作を覚えるだけで十分だということの方が圧倒的に多いため、学習効率という意味ではかなり低くなってしまいます。
YouTubeでさがす
YouTubeで使い方の動画をさがす方法です。
・メリット
無料。海外(特に英語)での説明動画は一定数あることです。動画は文字に比べ数倍、情報量が多いと言われており内容の広さと効率的な学習が可能な点がメリットです。また、仮に言葉が分からなくても、操作している動きをみると使い方が分かるのが動画の良い所です。
英語の表記や言語になれていれば、効率を落とさず学習可能です。
・デメリット
日本語での解説は少ないため、英語の動画で勉強することが多くなります。言葉だけではなく画面UIも英語です。つまりツールやアイコンが英語表記になっています。新しいソフトを使うこと自体負荷がかかることです。英語が得意であれば問題ありませんが、表記や言葉を翻訳しながら使うとなると挫折する確率は上がってしまいます。また翻訳する時間も余計にかかってしまうというのが難点です。
知りたい内容の動画が見つからないことも多いので、体系的な学習は難しいというデメリットもあります。
有料の方法
アパレル3DCAD講座がある学校に通う
大学や各種専門学校で講座があるところに通い教えてもらいながら手を動かすという方法です。
・メリット
講師がついてくれているため授業中に質問しすぐに不明点を解消できる点が最大のメリットだと思います。また、同じクラスの生徒同士で横のつながりができたり、場合によっては学校側が仕事を紹介してくれることもあります。
特殊な設備や、個人では買えないようなソフトを使える事例もあります。
学割で使用できるソフトが多いということもメリットです。
・デメリット
学校に通う必要があるため、該当の学校近くに住んでいる人に限られます(一部オンライン授業をしているところもあります)。また、授業の時間は決まっているためその時間に仕事などが外せなくなった場合など、時間の融通かききづらい生活の方には難しい選択肢です。
授業料は高いことが多い(教員の拘束や教室などの備品使用料を考えれば当然ですが)ので、仕事としてやっていくのでなければ授業料を回収できないこともあるでしょう。趣味や興味で始めるには負担が大きい選択肢です。
個別指導を受ける
分からないところや、作ったデータに対してのフィードバックなどを個別に受ける方法です。
直接指導といってもどこかに集まるのではなくオンラインで行われることが多いと思います。
・メリット
必要な部分だけを学習できるため効率が良いという点、学校などに通うよりも割安に済ませることが出来る点が最大のメリットだと思います。オンラインでやりとり出来る点も融通が利きやすいことが良い点だと言えます。
・デメリット
ある程度学習を進めている状態で「何が分からないのか」をハッキリさせていないと効率は悪くなってしまいます。またこういったサービスを展開している会社・個人はまだ少なく実績がある人を見つけるのが難しいということもデメリットと言えそうです。
専門書・本で学習する
関連する本を買って学習する方法です。
・メリット
内容は体形的にまとめられていることが多いため、順序立てて進められるのがメリットです。電子書籍ではなく紙の本を買った場合、モニターを2つ用意しなくても資料を見ながら画面操作できるという点も良い所です。
また、有料の方法の中ではもっとも安価であるという点は非常に大きなメリットだと言えます。他のサービスは数万~数百万円かかりますが、本であれば数千円で済むためです。
・デメリット
文字や図解のみでは、初学者では理解しづらい点が出てくる場合があります。図解と図解の間の操作でつまずく場合には自己解決する必要が出てきます。
本の情報ではやや古い内容(古いVerの内容)やUIになる場合があることもデメリットです。本を編纂するには多くの時間が掛かるためやむを得ないことですが、画面の見た目が少し違うだけでも初心者は混乱することがあります。
現在販売されているCLO解説本の中で一番新しいものはHATRAのデザイナー長見さんが出されている本です。CLOを本で学習したいのであれば、現時点では最も新しい内容になっているこちらがオススメです。
Marvelous Designerの本も出ています。CLOとMDは基本的に操作が同じなので、MDの使い方を勉強してみるのもアリです。
動画教材で学習する
動画学習を提供しているサービスなどを購入して学習する方法です。可能であれば日本語の教材が良いと思います。
・メリット
動画教材であれば場所をえらばずに、好きな時間に学習できることがメリットです。日本語で説明が入りソフトのUIも日本語表記であれば英語が苦手な人もストレスなく学習できます。
体系的な学習ができるようにカリキュラムが作成されているため、特に初学者は効率的に学習できます。
メモなどを取らなくても繰り返し閲覧できるという点もメリットになると思います。
(サービスによっては閲覧期限設定を設けています)
・デメリット
有料の中では2番目に高い金額になるという点がデメリットです。また、バージョンアップに常に対応するのはコストが掛かりすぎるため、やや古い見た目になっていることがあります。
サービス内容次第ですが、教材内容で不明な点があるときに自己解決しないといけない場合もあります。
まとめ
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるので、お金や型紙やCGに関連する知識がどれくらいあるのか、どこまで使いたいのか、向き不向きなどの条件を整理してから検討してみてください。
何ができるのか、合うのか合わないのか分からないという状態の人は、無料の学習方法を使いトライアルで30日間使ってみると良いと思います。CLOの準備をしたうえで、体験版をためしてみてください。
やってみて面白そうと思ったり手ごたえを感じたら有料の学習方法に進むのがおススメです。どんな種類の勉強でも同じですが独学は効率が悪く時間を大幅に無駄にすることになります。速く確実に覚えた方が仕事に使える時間も長くなりますし、新しい事にも多くチャレンジできます。
最後に宣伝ですが、個別指導の対応や日本語の動画教材も用意しています。ご興味があればご連絡ください。